Snowboardfun

3S好きの雑記ブログ

ワックスの話

この記事ではスノーボードのワックスについて話したいと思います。

1.滑走面とワックス
2.ワックスがけの頻度


1.滑走面とワックス

なぜワックスを塗るのかを説明します。

色々なところから聞いた話でこんな感じかなと想像しているだけですので、間違い等はご指摘いただけるとありがたいです。

まず、ソールと呼ばれるボードの裏面と雪の間には、摩擦力が発生しています。

ゴムは摩擦が強いとか、氷の上だと滑りやすいなど身近に感じることができる力です。

ワックスを塗る行為は、ソールを滑りやすい状態に保つことが目的です。

ソールの素材はそれ自体が滑りやすい素材を使っていますが、そこに割れ目のような溝がたくさんあります。

ワックスを溝に浸透させると、外側の面から少しずつ摩擦で溶けて表面に滲み出る形になり、雪面との摩擦を減らします。

スタッドレスタイヤのCMで「乾いた氷は滑らない」と言っていますが、その逆の状態で濡れている場所は滑りやすくなります。

ボードが滑りだすと、摩擦でワックスと雪が溶けて、滑りやすい状態を作ります。

ワックスは油のような性質なので水とは混ざりあわず、液体の状態を保つことができます。

また、ワックスをしていない場合、ソールの溝がだんだん閉じてしまいます。

このため、できるだけワックスを切らさないようにすることで、ボードを長く使うことができます。

ここまでの話だと、ホットワックスを塗れば塗るほど良いと思ってしまいますが、これは少し違います。

ボードと雪が接触している面は大きいほど摩擦が減ります。(面圧の関係です)

考え方が少し変わりますが、凸凹な場所をそりで滑るところを想像してみてください。

お尻ががたがたしますよね。

そのがたがたが抵抗になり、遅くなっています。

どういうことかと言いますとワックスの主成分となるパラフィンはあまり固い素材ではありません。

平滑に仕上げることは難しく、ソール面に沿って削ることで平らに仕上げているのです。

ワックスが溝の中に入っていて、かつ平滑な状態が続いていると、快適に滑走することができます。


2.ワックスがけの頻度

ワックスは①固形タイプと②ペーストタイプと③リキッドタイプの3種類がありますが、リキッドタイプは基本使っていません。

ベースとして考えるのは固形タイプのワックスです。

固形タイプのベースワックス、滑走ワックスを塗り、仕上げた後にペーストワックスを塗ります。

シーズン前にベースワックスをしっかりと塗って、毎週滑走ワックスを塗りなおしていましたが、仕事が忙しくなり難しくなってしまいました。

そこでペーストワックスを使用しています。

ペーストワックスは、固形ワックスほどではないですが、1日くらい持続するような感覚です。

土日両方滑るようなときは、どちらも朝ペーストワックスを塗るようにしています。

1ヶ月の間に1度は固形ワックスもやり直します。

シーズン前の固形ワックスを入念に行い、時間があるときは固形ワックスをやり直し、時間がないときはペーストでオーケーです。


今回はワックスがけの雑記でした。

自分の板がどんな状態であるか確認するだけでも、滑りが変わるし、ボードに愛着も湧いてきます。

初心者のころに早く滑らないほうがいいと思って、ワックスがけをしなかったり、ワックスを塗ったまま剥がさないようにしたこともありましたが、それは勘違いでした。

走らない板を使っていると、何もないところでも体重かけ方によって摩擦で逆エッジのように引っかかってしまったり、雪の状態でスピードが大きく変化してしまい、同じ感覚で練習したいことができなかったり。

滑らない板でなく、コントロールできない板になってしまいます。

もともと滑るためのボードなので、怖いかもしれませんが、よく滑るボードにメンテナンスして、自在にコントロールすることを目標にしてください。

ボードが滑るようになって初めてスタートラインに立てると思いますので、面倒臭がらずワックスがけしましょう!

参考になればうれしいです!